「温度管理」と言えば、昨今はIT技術を使った方法が主流になっています。

HACCP（ハサップ）が法制化されると、食品の温度管理が義務化されます。HACCPとは1960年代にアメリカで宇宙食の安全性管理のために定められた方式です。レストランの厨房の冷蔵庫やスーパーマーケットの冷蔵ケースなどでは温度管理がより重要になります。HACCPが施行されると、温度の記録・保管が必要になります。適正管理がなされているかのモニタリングも要求されてきます。

人手では完璧にできない作業なので、ITに頼る分野です。具体的にはセンサーによる温度の記録・保管を行うシステムが導入されます。これまでは人間が手作業で冷蔵設備の温度を計測していました。これをセンサーで自動取得して、履歴を記録する方式が主流になります。人間頼みだと、誤記や記入漏れが少なからず発生します。それを防ぐ意味でシステム化は重要です。また、モニタリング機能を搭載したシステム導入でリアルタイム管理ができます。

冷蔵設備の温度変化を間断なく監視することで、異常を発見しやすくなります。システム管理だと24時間365日、監視が可能です。温度の異常や機器の故障時にはアラート通知を出す機能がついているものもあります。適切な対応が取られるまで、アラート通知は出し続けます。人によるミスを防ぎ、適切な管理業務遂行にはITの力が必要です。温度管理の分野もITで正確かつシームレスな対応が求められています。